横浜のマンション工事の不正が問題になっています。
建物を支える杭が固い岩盤まで届いていないのに、届いたように電流値のデータが改ざんされ、この改ざんは全国で行われています。
しかしこれはデータの改ざんだけではなく、設計、工法の選択、売主・元請け・下請け関係など多くの問題が絡んでいることがわかってきました。
●ボーリング調査が不十分なために設計そのものにミスがあった。
●地盤の地質が粘土がかった土丹(どたん)層であったのに、砂・礫(小石混じりの土)にしか使えない安上がりの工法を用いた。
●元請けは、できるだけ工期を短く、費用も安くあげようとする。元請が用意した杭の長さが足りなくても、やり直すとなれば工期が延び費用がかさむので、下請けからは言いずらい。
このように、売主、元請けの安全をおろそかにして、「早く、安く」造ろうとする姿勢がこの問題の大元にありそうです。また、監督すべき行政の怠慢もあります。
職場新聞の記事より
マンション工事の不正
2015年12月5日