2023年9月16日(土)午前3時半、1912年に設立された旧日本鋼管発祥の地・京浜製鉄の高炉の火が消えました。
JFE従業員1200人、グループ・関連労働者2000人、その他下請け労働者数百人を合わせると4000人以上の職場が奪われ、その家族を含めると1万人に及ぶ人たちが犠牲となります。
JFEの、利益最優先で身勝手な高炉休止に、怒りを込めて抗議するものです。
退職した人、退職する人合わせて600人
転勤者、退職者の苦労は計り知れない!
2020年3月27日に高炉休止が発表されてから、「こんなひどい仕打ちをする会社に未来はない」と、すでに250人もの人たちが退職しています。
さらに高炉休止後、さまざまな事情で転勤に応じられず、退職せざるを得ない人たちが180人もいます。その悔しさや苦労は、計り知れません。
転勤を断ったら退職しなければならないなど、本来あってはならないことであり、JFEスチールの非道なやり方は、許せません。
やむを得ず転勤に応じた470人の人たちは、今月末から、転勤先への移動が開始されますが、家族を含めての転勤など大変なことです。ましてや単身赴任者の家族と離ればなれの苦労は並大抵ではありません。
昨年6月には、NKKシームレス鋼管(京浜労組組合員)の170人が「合意退職」の名目で全員、首を切られ退職しました。
JFEは、統合以来はじめての赤字(87億円)を「創立以来の危機的状況」などと言い立て、京浜の高炉を休止し、600人もの退職者を出したのですから、責任は重大です。
関連労働者の雇用に責任をもって対応しろ!
関連下請け労働者の実態は、いまだに明らかにされていません。
関連下請け労働者数も、高炉休止により職場が無くなる労働者が何人になるのか、いまだに不明であり、JFEの無責任ぶりはあきれるばかりです。
JFEは、グループ・協力会社については「最大限の誠意をもって対応する」と言ったのですから、関連下請け労働者の雇用に誠意をもって対応すべきです。
JFEは京浜地区の将来に責任をもて!
高炉は製鉄所の中核設備です。
1基しかない京浜の高炉が休止されたことで鉄源がなくなり、京浜地区の将来は極めて不安定となります。
職場には、京浜地区の将来への不安の声があります。
JFEは「100年先を見つめる」と宣伝し、古米所長は「新しい都市型製鉄所をめざす」と言っているのですから、京浜地区でがんばる人たちが100年先まで安心して働けるよう、責任を持たなければなりません。
転勤する人も、退職して再就職する人も、新しい職場に一日も早く慣れ、京浜地区で身につけた技能・技術に自信と誇りを持ち、新天地での活躍を願っています。