職場新聞の記事より

狙いは 9条2項削除  ― 自民党改憲案を考える④ ―

狙いは 9条2項削除  ― 自民党改憲案を考える④ ―

2017年4月30日

 憲法改憲案の最大の狙いは9条です。
 米国から「自衛隊が海外で武力行使ができるように9条を改訂せよ」との圧力がかかっているからです。
 では、9条をどう変えるのか。
 9条1項の「戦争放棄」は「基本的には変更しない」といいながら、「自衛権の発動を妨げるものではない」を付け加え「集団的自衛権の行使」ができるようにしています。 
 9条2項の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」という規定を削除し、「国防軍を保持する」ことを新たに規定し、「国防軍」の国際活動、機密保持、審判所(軍法会議)、公の秩序を維持する活動、領土保全義務まで盛り込んでいます。
 政府はこれまで9条2項があるため、自衛隊を「軍隊ではない」「自衛のための必要最小限度の実力組織」などとごまかしてきました。インド洋やイラクへの派兵までしましたが、それでも9条2項があるので、海外での武力行使はできませんでした。
 9条2項の削除は、こうした制約を突破し、世界のどこにでも行って、武力行使することを可能にします。
 「国防軍」を置くことは、海外での武力行使を可能にするだけなく、国の仕組み自体が「戦争できる国」に大転換します。
 「軍事機密を守る」ということで、国民の知る権利はまったく及ばなくなります。
 軍法会議は、軍人ばかりでなく、機密保持に関われば、その他の公務員や一般国民も対象にされます。
 軍の警察、すなわち「憲兵制度」も復活することになります。
 当然、国民にもこうした軍事活動に対する協力が要請されます。
 「徴兵制」の復活など、暗黒時代の再現を思わせる改憲案です。