職場新聞の記事より

製鉄所排水で魚が大量死!   ベトナム

製鉄所排水で魚が大量死! ベトナム

2016年8月5日

 ベトナム政府は6月30日、中部ハティン省などの海で4月に相次いで起きた魚の大量死について、製鉄所からの排水に含まれる有害化学物質が原因と発表しました。この製鉄所は、台湾の総合石油化学メーカー、台湾プラスチックが建設し、日本のJFEスチールも5%出資しています。
 排水システムの試験運転で、規制基準を上回る濃度の有害物質が海に流出したといいます。台湾プラスチック側は、「申し訳ない」と謝罪し、再発防止策を取るとともに、漁業関係者らに対し総額5億ドル(約500億円)超の補償を表明しました。
 ハティン省の設備はベトナム初の大規模な高炉一貫製鉄所で、一部鉄鋼製品の生産が始まっています。