職場新聞の記事より

相模原殺傷事件

相模原殺傷事件

2016年8月30日

 7月26日、相模原の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺され、27人が重軽傷を負うという事件がおきました。
 逮捕された元職員の植松聖容疑者は2月、衆議院議長公邸を訪れ、障害者の安楽死などを主張する内容の手紙を渡そうとしましたが、受け取りを拒否されていました。
 「障害者は生きていてもしかたがない」「二週間前にヒトラー思想が降りてきた」などの異常な言動から2月に措置入院させられていました。 
 容疑者に措置入院歴があったことから、障害者団体は精神障害に対する偏見や、差別の助長を心配しています。
 ナチスドイツでは、優生思想によって障害者を「生きるに値しない命」と叫び殺害することを「安楽死」と呼んで20万人以上の障害者を虐殺し、ユダヤ人虐殺へと拡大しました。
 安倍内閣のもとで、介護保険制度が改悪され「介護難民」は深刻化しています。現場からは「早く死ねということか」と悲鳴と怒りが噴出しています。
 職場では「あいつは失敗ばかりしている」「できないやつ」「のろま」などと、パワハラ被害が続出しています。
 弱者を社会で守り、育てるのが民主主義の原点です。職場でも一人ひとりの人権を尊重することが大切ではないでしょうか。