職場新聞の記事より

名前を変えても 「共謀罪」

名前を変えても 「共謀罪」

2017年4月20日

行政監視

 3月23日に、「共謀罪阻止! オール川崎集会」が行われ、弁護士の海渡双葉先生が「名前を変えても共謀罪」と講演されました。
 (海渡弁護士 秘密保護法対策弁護団・事務局長 神奈川県弁護士会・刑事法制委員会委員)
 これまで、3度の法案提出がありましたが、問題点が多いとして廃案になりました。
 「オリンピックのテロ対策に必要なのです」、といえば国民をごまかせると思ったのか、「前とは違うものです」と安倍内閣は提出してきました。
 共謀罪は「二人以上で犯罪を行うことを相談する罪」です。
 今の刑法は具体的な被害が生じてから捜査が始まります。しかし共謀罪は犯罪の前段階から捜査や逮捕が可能になるので捜査方法が大きく変わります。
 277の犯罪について、その共謀罪を作る、窃盗・恐喝・業務妨害・・・が並びますが、テロ目的で行うのはなく、テロとは何なのかもありません。
 被害が出る前に日頃から目をつけて監視する。共謀・相談を監視するために、メールや、ラインも覗かれます。
 盗聴法が昨年改悪され、第三者立ち合いがなくても盗聴できるようになりました。
 家族の会話、彼女とのやり取りまで覗かれる。
 狙いは忖度(そんたく)―われわれの心を委縮させることにあるのではないでしょうか?
 モノ言えば唇寒しなんて御免です。