柿木厚司社長は、鉄鋼新聞(4月18日付)の対談のなかで、「柿木さんが感じられた、典型的な統合効果は何だと?」と聞かれて、「・・・中国経済が急成長を遂げるなど、思いもよらない追い風が吹いた。統合によって、当時にしては強靭な製造基盤を構築したところに、神風が吹いたというラッキーな面もありました」と語っています。
JFEHDの02年度から15年度までの14年間で3兆5千億円もの莫大な経常利益を上げ、内部留保は(16年3月期)は、1兆8638億円です。グループ5万9460人の社員1人当たり、3135万円にもなります。この利益は、まさに社員の血のにじむような協力のおかげです。
15年1月に麻生財務大臣は利益をため込む企業を「守銭奴」と呼びました。柿木社長は「神風が吹いた」と自らのボロ儲けを喜ぶのではなく、麻生大臣を見習って、経常利益の赤字を理由に一時金を値切るのではなく、莫大な利益を社員に還元する姿勢を見せてほしいものです。
職場新聞の記事より
神風が吹いた
2017年5月26日