職場新聞の記事より

日本国憲法を活かして   ① 平和と安全

日本国憲法を活かして ① 平和と安全

2017年7月28日

憲法改悪許さん

 安倍首相は5月3日に憲法9条に新たに3項を付け加え、自衛隊を明記し、2020年までに施行すると読売新聞紙上で表明しました。
 これまでの「国防軍を保持する」に変えて新たな改憲の主張です。
 「戦力を持たない」とする9条2項の後に、3項で自衛隊と国防の任務を明記すれば、自衛隊は海外で制限なく武力行使ができるようになり、2項は意味がなくなります。
 9条は、日本政府がひき起こした侵略戦争で、アジアで2000万人、日本でも310万人の犠牲者を出した反省の上に、二度と政府の責任で戦争はさせないとしてつくられたものです。
 憲法9条があったからこそ、歴代政府は紛争での武力行使はできませんでした。
 アメリカも自衛隊を戦地での武力行使に使えませんでした。
 自衛隊は一人も殺さず、殺されませんでした。
 現在では、当時よりはるかに大量に殺傷する兵器が開発され、中でも核兵器は人類を破滅させるものです。
 たとえ紛争があっても、「武力による解決」ではなく、外交で解決するしかないのです。
 まだまだ世界には軍事力に固執する政府や勢力があります。しかし、どの国の人々も戦争は望んでいません。紛争は必ず話し合いで解決できます。
 日本国憲法は、まさにこのことを世界に先駆け、平和主義を取り入れた憲法です。