5月5日、製鋼工場転炉職場で入社2年目・経験11カ月の労働者が、鋼のサンプルのバリ取り作業中、指を切創し、3針縫合するという災害がありました。
グラインダーはちょっと接触しただけで大きな怪我になります。丈夫な手袋でも一瞬で切れますから注意は怠れません。しかし、注意だけでは災害は防げません。
グラインダーを使う職場では砥石のカバー、切削屑の飛散防止はもちろん、材料に直接触れないようにするなど、進んだ安全対策がされている職場もあります。
しかし、サンプルのバリ取りは直接手で持って作業しており、何十年も前から変わっていません。
グラインダー使用については、教育や日常点検などの基準はきちんと決められていましたが、実際の切削作業についての安全対策が不十分だったと言えます。
サンプルのバリ取りという決まった作業なのですから、材料も固定して切削するような設備の改善が必要なのではないでしょうか。
職場新聞の記事より
グラインダー作業で災害
2018年6月30日