職場新聞の記事より

粉末状鉱石粉の下敷きになり、窒息死

粉末状鉱石粉の下敷きになり、窒息死

2021年4月17日

焼結工場で死亡災害・生かされぬ教訓

 3月24日、JFE京浜地区で、焼結行き鉄鉱石粉搬送コンベアのヘッドシュート補修作業中に、作業者の上にシュート内の鉱石粉が落下し、窒息死するという悲惨な死亡災害が発生しました。
 謹んでお悔やみ申し上げます。
 死亡したのは、3次下請けの三上工業の社員(39)です。川崎臨港署が事故原因を調べています。
 緊急安全集会では、所長が「絶対にあってはならない重大災害を発生させてしまいました。本当に申し訳ありません」とのべて、その上で次の2つの事項を要請しました。
○ 作業前に、落下物(固形物や部材等)のリスクがあるかを確認すること
○ リスクへの対応では、以下の順番で行い、安全確保を徹底すること
1 危険範囲に立ち入らない 方法を考え・実施
2 落下物を除去
3 落下防止措置(防護板な ど)としています。
 過去の重大災害事例に「槽内除去作業中、固結スラグが落下し被災」の対策として「上部から物が落下する可能性のあるマンホールなどは、身体が入れられないように安全措置をおこなう」とあります。
 過去の死亡災害の教訓が守れないようでは、会社の安全配慮義務に対する責任感のなさを痛感します。