職場新聞の記事より

ソニー残業代・団交で改善・1分単位で計算

ソニー残業代・団交で改善・1分単位で計算

2016年7月1日

 ソニーが、1時間未満の残業代を切り捨て、1時間を超えた残業代も15分単位で計算し15分未満を切り捨てていた問題で、ソニー労働組合仙台支部(電機連合)が団体交渉で取り上げるなどして、1分単位で計算するよう改めさせたことが分かりました。
 ソニー仙台テクノロジーセンター(宮城県多賀城市)で働く佐藤美和子さん(60)は今年1月までは、始業・就業時刻を決めるフレックスタイム制を適用されていましたが、定年再雇用によって、通常の残業時間になりました。そこで実際の残業時間より残業代が少ないことに気づきました。
 組合は5月10日の団体交渉で、「労働基準法に抵触する可能性が高い」と指摘。11日、人事課から佐藤さんに対し、残業時間を申告すれば対応するという連絡があり、1分単位で残業代が出ることになりました。
 日本共産党の辰巳孝太郎参院議員が、3月28日の国会質問で、コンビニ最大手のセブンイレブン本社が、実労働時間15分単位で切り捨て、賃金をカットする勤務管理システムを運用していると告発しています。
 松田隆明ソニー労組仙台支部委員長は「この質問を参考に、ソニーの残業時間算定の問題点を整理しました」と話しています。