6月19日JFEホールディングスの株主総会で、パワハラ問題での質問があり、会社側が回答しました。
質問は、
京浜地区と関連会社で深刻なパワハラ被害が出ており、被害者の多くが前途ある青年労働者であること。パワハラは人格と心身の健康を破壊するものであり絶対に許されないこと。JFEスチールの今年の従業員の意識調査でも、職場で問題があると思うことの項目で、「労働時間管理」に次いで2番目に多くの人が「パワハラ」を挙げていることが述べられ、次の事項への回答が求められました。
1、JFEスチール及び関連会社でパワハラ被害とメンタルヘルスで治療中の労働者は何人いるのか。
2、「パワハラ」の実態はつかめているか。
3、「パワハラ」根絶に向けた具体的とりくみと対策はどのようになっているか。
JFEホールディングスの馬田社長は
グループ全体で企業の行動指針にコンプライアンスを位置づけて、人権啓発を行い相談窓口を設けている。事例が出たら加害者の処分と再発防止を行っている。
JFEスチールの林田社長は
京浜地区の職場では是正指導と、職場、管理者に臨時研修を行った。今後も事例に対応していく。風通しの良い職場を作ることが必要。
2013年会社全体で、パワハラ相談は3件、それ以外も含め個別に指導処置した。
メンタルヘルスでは(1か月以上かかったもの)全社で100名、東日本で40名、西日本で50名、他10名。
社員、管理者、産業医でモニタリング、研修と相談窓口で対応。
早期発見、早期治療が大事。日常の上司、部下の様子をつかむこと、コミュニケーションが必要。
との回答です。
パワハラとメンタルヘルス問題の解決は会社の責任です。会社の責任でパワハラを許さない職場風土を作っていくことが必要です。そのためには、経営者、管理職、社員、関連企業が力を合わせて取り組むことが必要です。