6月21日、JFEホールディングスの株主総会が東京の帝国ホテルで行われ参加しました。
以前はお土産があったせいか会場は満杯でしたが、今年は広間の1/3くらいしか参加者がいませんでした。
事業報告は事前に作成されたナレーション入りのCG(コンピュータグラフィックス)で行われ、グループ全体は増益、なかでもスチールは、原料価格の高騰等があったが、鋼材価格の改善など収益改善の取り組みで大幅増益(連結経常利益1988億円)でした。
林田ホールディングス社長から経営方針の説明があり、6次中期では需要構造の変化に対応してビジネスチャンスとしていく、労働力不足、原料・資源価格高に対応していくことなどが示された。
株主からの質問の大半は、事業に対する説明を求めるものでしたが、「鉄鋼は設備が膨大であるからROE(自己資本利益率)ばかりを気にすると経営を見誤る」「今、はやりだからと、報酬スライドをやるのはよくない」という意見もありました。
JFEが出資しているJMU(造船)の大損失について、株主から厳しい追究があり、担当役員が低姿勢で説明していました。
株主提案で、旧川鉄での損失やLSI(大規模集積回路)事業の失敗など、経営能力がないことを理由とする柿木取締役の解任提案がありましたが、否決されました。
以前の株主総会では、労働災害や従業員の健康、パワハラやメンタルヘルスについての質問・回答がありましたが、今回は全く触れらなかったのは残念に思いました。
職場新聞の記事より
JFEホールディングス 株主総会
2018年8月4日