行き詰まった安倍政権に退場の審判を下すのか、それとも暴走を許すのか。参議院選挙は、まさに日本の命運を分ける歴史的な政治戦となりました。
結果をみるさいに何よりも重要なことは、自民、公明、維新など改憲勢力の改憲発議に必要な3分の2以上の議席確保を阻止したことです。
3分の2割れの中身は、自民党が、改選比で9議席を減らし、参議院の定数245議席に対して114議席と、9議席も過半数を割り込んだことです。
こうした結果をつくるうえで市民と野党の共闘が決定的な役割を果たしました。
全国32の一人区すべてで野党統一候補が実現し、10選挙区で激戦を制して勝利し、抜群の「共闘効果」を示しました。
しかし、安倍首相は「国民の皆さまから力強い信任を受けた」と述べ、改憲への執念をむき出しにしています。
加えて、安部首相の側近中の側近、萩生田幹事長代行から「有力な方を議長に置いて憲法改正シフトを国会が行っていくのが極めて大事」との発言が飛び出しました。 この発言は、三権分立を無視した、とんでもない発言であり、この政権の救いようのない「おごり」であり、追い詰められたものの「あせり」がにじむ発言です。
安倍首相は、選挙で下された民意を真摯に受け止め、改憲策動を直ちに中止すべきです。
市民と野党の共闘にこそ政治を変える希望があります。
来る総選挙では、小選挙区のすべてで野党統一候補を実現し、市民と野党の共闘で安倍政治を終わらせ、野党連合政権への扉を開くために、力を合わせましょう。
職場新聞の記事より
市民と野党の共闘こそ政治を変える希望
2019年8月10日