JFEスチールは3月27日、京浜地区の高炉1基(粗鋼生産能力年約400万トン)、シャフト炉、焼結、コークス炉、転炉、電気炉、連続鋳造機、熱延(除く酸洗・スキンパス)などの設備を2023年度中に休止すると発表しました。
実施されれば、京浜地区は銑鋼一貫の製鉄所ではなくなります。
すでに京浜地区のPLTCM(酸洗・タンデム圧延)や№3CGL(メッキライン)が3月いっぱいで休止しています。
北野社長は「世界経済の失速による鋼材市況の低迷や需要の減少は今後も続く。競争の激しさを踏まえれば、当社の生産能力は過剰だ」と言っていますが、そんなことは以前からわかっていたことです。
従業員、労働組合などへの情報提供もないまま、突然の「高炉休止」発表に、職場では
「突然でびっくりしている」
「家建てたばかり、どうすんだよ」
「こんな状態では事故も多くなる」「若い連中は辞めるだろうな、ひどいはなしだよ」
なかには、会社に出てこなくなった人もいるなど、戸惑い、怒り、不安が広がっています。
休止に関係する従業員は約1200人、協力会社2000人の合わせて、約3200人の雇用に影響するとされています。家族を含めればはかり知れない人たちに犠牲を強いることになります。
取引先企業を含めた地域経済を守るためにも、京浜地区の銑鋼一貫体制を堅持し、京浜の地に安定した雇用と生活基盤を確保していくことこそ、経営者の責任です。
職場新聞の記事より
JFEスチール 京浜の高炉休止を発表、とても受け入れられない
2020年4月3日