JFEスチールは、12月から745名の転勤の内示を実施し、来年2月末までに転勤の諾否を回答してもらう、としています。転勤に応じる人も、転勤に応じられない人も、家族も含めて、苦渋の選択が迫られる新年となります。
12月の内示で、職場に不安と動揺が
会社は、745名の配置転換に関する内示を、12月から実施しています。
仙台地区85名、千葉地区154名、京浜地区86名、倉敷地区118名、福山地区205名などです。
千葉地区は、第一希望者が340名いたのですが154名しか配転枠がなく、186名は希望しない地区に内示されます。 倉敷・福山地区の第一希望者は合わせて230名で、転勤枠が323名もあり、103名の人たちが、倉敷・福山地区に無理やり転勤されることになります。
100名近い出向者は、まだ4回目の面談も実施されておらず、配転先がどうなるのか不安を隠せません。
単身赴任者が多数いますが「家族がバラバラになる」と、心配しています。
転勤できない人にとっては、事実上の首切り
関連下請け労働者の深刻な実態が浮き彫りに
「JFE京浜の高炉休止に反対し職場を守る会」が9月から始めたアンケートに、多くの方にご協力いただき、ありがとうございました。アンケート結果を報告します。
JFE社員は、転勤先希望がかなわなかった人が18人(60%)、内示に応じられない人が12人(43%)もいます。さまざまな事情で転勤に応じられない人にとっては、事実上の首切りであり、再就職先が心配です。
関連下請け社員は、高炉休止の説明を受けていない人がいまだに12人(60%)もいます。雇用が継続される人は4人(20%)だけで、16人(94%)の人が再就職先がないと答えており、再就職先は「自分で探す」という人が7人(44%)もいるなど、関連労働者の深刻な実態が浮き彫りになっています。
JFEは、関連労働者への丁寧な説明と雇用に責任を持つべきです。
合同企業面接会は、遅くとも来年2月までに実施を!
JFE従業員も合同企業面接会の対象者にすべき
10月14日、「JFEスチール株式会社の高炉等休止に係る関係行政機関連携本部」(川崎市、横浜市、国などで構成)は、支援策を発表しました。
就職斡旋のための合同企業面接会を2023年7・9・10月に実施するというのですが、これでは遅すぎます。また対象者は「…影響を受ける取引先関連事業者の従業員等」としており、JFE従業員が対象者になっていません。
連携本部は、JFE従業員も対象者に入れて、遅くとも来年2月までには実施すべきです。
労働者のみなさん、雇用と家族の生活を守るために、いまこそ声を上げましょう。