安倍晋三首相を支持する自民党議員の勉強会「文化芸術懇話会」での百田尚樹氏の発言です。
「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」(沖縄の2つの新聞とは、普天間米軍基地の辺野古移転問題などについて安倍政権を批判している琉球新報と沖縄タイムズ)、「(米軍普天間飛行場は)もともと田んぼの中にあった。基地の周りに行けば商売になるということで人が住みだした」
マスコミがこれを報道すると、「冗談だった」と言い訳しましたが、直後に取り消し「沖縄の新聞は大嫌い。これは本音」「私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です」
沖縄県議会が、「県民を愚弄するもの」などと抗議し、撤回と謝罪を求める決議を可決したことを受け、安倍総理は国会で「沖縄の皆様の気持ちを傷つけるとすれば申し訳ない」と陳謝しました。
「新聞をつぶす」という発言は、政権の意に沿わない報道は許さないという言論弾圧の発想そのものであり、民主主義の根幹である表現の自由、報道の自由を否定する暴論にほかなりません。
政府に批判的な報道は、権力監視の役割を担うメディアにとって当然であり、健全といえます。にもかかわらず、批判的だからつぶすべきだ―という短絡的な発想は極めて危険であり、いずれ全国のマスコミに向けられる恐れのある危険きわまりないものです。
職場新聞の記事より
自民党勉強会で 言論弾圧発言
2015年8月11日