明日16日は、いよいよ、春闘の一斉回答日です。
職場の賃上げへの期待は大きく、満額回答しかありません。アベノミクスによるこの3年間の物価上昇、消費税増税、社会保障の改悪で、約2万円の負担増です。
2万円の賃上げでも、やっと、3年前の生活水準が取り戻せるのです。
「生活はぎりぎり」、満額しかない
来年、消費税が10%になれば、一昨年の5%時と比べると、1世帯当たり18万4000円(年)、1人当たり8万1000円もの増税で、生活はますます苦しくなります。
「ここのところ満足に賃金が上がっていないから、教育費と家のローンで生活はぎりぎり」(40歳・リーダー)
「残業しなければ生活できない、20~30時間の残業が必要だ」
「4000円、満額とっても少なすぎる」
など、組合員の要求は切実です。
一時金の大幅減額が予想される中、組合員の賃上げへの期待はより大きなものがあります。
会社は、組合員の切実な思いを受け止めて、満額回答すべきです。
1兆9000億円の内部留保の活用も
会社は、「JFE創立以来の危機的状況に陥る可能性がある…基本賃金への一律的な財源投入は極めて困難」としていますが、たとえ赤字であっても、発足して以来大儲けしてため込んだ1兆9000億円(JFEHD)の内部留保を、ほんの少し取り崩せば、4000円の満額回答は可能です。
そもそも労働者の賃金は会社の儲けに左右されるのでなく、残業なしで生活が維持できるものでなくてはなりません。
基幹労連の工藤委員長は、3月4日の春闘総決起集会で「我々の要求は社会的要請でもある」と賃上げの必要性と決意を語っています。基本賃金のベースアップをしないのでは、JFEで働く者の生活は守れません。そして、「経済の好循環」もあり得ません。
大幅賃上げ・賃金底上げこそ
日本経済の「好循環」をつくりだすカギ
「経済の好循環」の出発点は、国内総生産(GDP)の6割を占める個人消費を回復することであり、その要は、関連も含むすべての労働者の大幅賃上げ、格差を是正する賃金底上げです。大幅賃上げが個人消費を活発にして、企業の設備投資に結びつき、それが多様な産業に波及することで、日本経済の「好循環」が実現するのです。
大幅賃上げこそ、労働者の暮らしを守り、日本の不況を打開するカギです。
4000円の要求は、絶対に譲れません。満額獲得まで、たたかいぬきましょう。