春闘がスタートしました。2月9日、JFEスチール労連は、2018年度3500円・19年度3500円の賃上げ要求を会社に提出しました。
17年度のJFEスチール連結経常利益は1850億円、JFEホールディングスは2200億円の見込みです。2年連続の赤字から大幅な黒字に改善したのですから、満額獲得しかありません。
2018年度3500円・2019年度3500円
会社は、満額回答で応えるべき
「俺たちのがんばりで大黒字を出した今年こそ、1000円回答なんかやめてくれ」と職場の声が上がっています。
連合は、「2%程度」のベースアップ(定昇込みで4%程度)を要求しています。
日本経団連と政府も3%程度の賃上げの必要性をそろって認めています。
会社は、目先の利益だけを追求し賃上げを渋るのではなく、収益が大幅に改善した今年こそ、ささやかな3500円の要求に満額回答で応えるべきです。
切実な賃上げの要求を実現するには、組合に任せるだけでは実現しません。職場から声をあげ、職場と組合が一体となって団体交渉に臨まなければ、獲れるものも獲れません。
賃上げで所得が増えれば、消費が拡大し、JFEなど鉄鋼産業の発展と日本経済の好循環をもたらします。
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基準書を守って作業できる要員の確保と、徹底した教育を
JFEの2017年の労働災害は、死亡災害2件(高炉大手3社で3件)、休業災害18件(同58件)でした。
東日本製鉄所だけでも、年末、年始に労働災害が続発しています。
○12月26日 京浜地区製鋼設備室 で、ガス中毒(休業災害)
○12月27日 京浜地区環境防災部 で、清掃中丸椅子から落下し頭 部を強打(休業災害)
○1月7日 千葉地区第1冷延部 ロールショップにて、ロール表 面点検作業中巻き込まれ左前腕 不全断裂、左脇腹挫創
など重篤な災害が続いています。
2017年の災害についての組合の質問に対し、会社は、「作業者の教育・訓練と意識の維持・向上」「設備的な安全対策」の「両面から安全化を図っていく」と答えています(連合会ニュース№408)。
新日鉄住金では、安全投資を倍増し、「安全3カ年計画」(18~20年)がすすめられています。
労働災害をなくすためには、会社が責任をもって、迅速に、設備の安全対策を強化し、作業基準書を守って作業できる要員を確保し、徹底した教育をすすめなければなりません。