今年、鉄鋼の死亡災害が続発し、JFEスチール・2人、新日鉄住金5人、他3人(8月17日現在)、なんと10人の労働者がなくなっています。休業災害、応急診療もあいついで発生し、災害の連鎖が止まりません。
○ 8月25日、千葉地区 (総安外)洗浄剤ガス が発火し、作業服に引 火、火傷。協力会社
○ 8月26日、千葉地区 ロールが腰に当たる。協力会社
○ 8月29日、京浜地区 躓き転倒、左膝捻挫。社員
○ 8月29日、千葉地区 巻き取り装置に足を巻き込まれ る。協力会社
○ 9月9日、京浜地区 タンク上部腐食による墜落・転 落、左膝擦過傷。社員
まさに、異常事態と言わなければなりません。9月9日の災害は、運よく擦過傷で済みましたが、重大災害になりかねないものでした。
JFEスチール労連の「2016年安全衛生フォーラム」(6月3日開催)では、次のような声が出されています。
○ 操業するだけで精一杯…、人 材育成や操業トラブルへの対応 など、安全活動に割く時 間の確保に苦慮している
○ 老朽化更新は…最優先 の課題
○ 人員の確保と予算取得 の緩和が必要
こうした職場の声に耳を傾けた安全対策が求められます。腐食などの危険箇所の速やかな補修と、人材育成やトラブル対応ができるゆとりある要員配置は、とりわけ緊急の課題ではないでしょうか。
職場新聞の記事より
「操業するだけで 精いっぱい」 あいつぐ労働災害
2016年9月30日