職場でも50歳を過ぎると老後が心配なのか、年金の話題が増えます。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、2015年度決算に続いて今年度の4~6月期も2兆2342億円もの巨額の損失を出しました。
安倍首相は、資産約130兆円を超える世界最大の機関投資家であるGPIFについて、「成長への投資に貢献する」と宣言し、国民の大事な財産である年金積立金を使って大量の資金を株式市場に投資し、海外からの投機マネーを呼び込むことで、実体経済とかけ離れた株高・円安をつくり出し、みせかけの「景気回復」を演出してきました。
国民には「年金財源が苦しい」といって支給削減や保険料アップを押し付けながら、「アベノミクス」維持のために国民の財産を危険にさらしているのです。
年金積立金は、国民の老後の年金保障が目的であり、安心運用が大原則です。「金融大国」の米国でさえ公的年金を株式運用はしていません。
年金積立金は投資的運用を中止・撤回し、労働者・国民の年金受給権を保障する立場に立ち返ってほしいものです。
職場新聞の記事より
年金資金を勝手に使うな
2016年10月20日