「アベノミクス」が始まって4年になるが、その行き詰まりと破たんは明瞭です。
この3年間のうちに、労働者の実質賃金は年額で17万5千円も減り、家計消費は実質13カ月連続で対前年比マイナスとなっています。
この原因は、正規労働者の賃金の伸び悩みと低賃金の非正規労働者の増加です。
「アベノミクス」で一部の富裕層の資産だけが2倍に増えており、貧困と格差と拡大がますます深刻になっています。
賃金は低下するばかり
労働者の平均賃金は、1997年をピークに、年収で55万6千円も減少しています。
連合調査によると、JFEなど鉄鋼業も、年間所定内賃金は1997年を100%として2015年には95%に低下し、約18万円も減少しています。
ここ何年かの春闘では労働組合の頑張りもあり、14・15年1000・1000円、16・17年1500・1000円の貴重な賃上げがありました。
しかし、これでは物価上昇に追いつかず実質賃金は低下するばかりです。大幅賃上げがなければ、個人消費も伸びません。