8月23日に、製鋼工場の転炉で、爆発事故が発生し、5階以上の設備が吹っ飛びました。幸いけが人はありませんでしたが、上部で作業をしていたら重大な災害になるところでした。
転炉2基のうち1基が使用不可能になり、修理して使えるようになるのは11月頃になるのではと言われています。もう1基の転炉も、炉内の耐火レンガを交換する時期に来ており修理に入らざるを得ず、転炉が2基とも休止するため、高炉が休風に入りました。
職場では、「休風中は年休消化をしても良いと言われているが、高炉の立ち上がりも心配だし、自分の職場の設備の保持と立ち上げも大変なのでおちおち休んでいられない」という声が聞かれます。
転炉のレンガの更新修理は6日間くらいと言われていますが、修理が終わっても転炉は当分1基稼働となり通常の作業というわけには行かず、減産が続くのは避けられない見通しです。
今回の事故は集塵系設備のトラブルと言われていますが、具体的な内容はまだ分かりません。
設備の老朽化によるものではないかと危惧されます。
鉄鋼新聞によると、この事故によって、京浜地区の粗鋼減産規模が約30万トンに上る見込みです。
薄板類や厚板、電縫管など主力生産品の顧客への影響を最小限にとどめるため、可能な限り他地区に生産を振り替えるなどして対応するとしていますが、減産による一時金への影響も心配です。
職場新聞の記事より
転炉で爆発事故 -製鋼工場・転炉職場-
2017年9月25日