昨年の新語・流行語大賞に「忖度」が、年間大賞に選ばれました。 考えてみれば、「忖度」という言葉にやや気の毒かもしれません。そもそもの意味は「他人の心を推し量る」です。悪いイメージはなかったはずですが、時代を経るに従って強い者への配慮というニュアンスが加わって、国政私物化の、「森友・加計疑惑」問題などによっておべっか、ゴマスリのイメージが完全に定着しました。
「忖度」を本来の意味通りに忖度してみると、誰かの顔色をうかがって国有地売却額を値引きするような役人の行為は「忖度」ではなく、悪いことに加担する「共謀」の方を使ったほうがわかりやすいのかもしれませんね。
職場新聞の記事より
「忖度」(そんたく)
2018年1月20日