8時間働いて普通に暮らすには労働時間規制とともに、相応の賃金が必要です。
日本の賃金水準は先進諸国の中では低く(表参照)、それが長時間労働の原因にもなっています。 賃上げとともに格差(正規、非正規労働者間の格差、男女労働者間の格差など)の是正が必要です。
ILO(国際労働機関)は雇用差別禁止の条約を定めていますが、先進国でこれを批准していないのは日本と米国だけです。
同一労働同一賃金は、ヨーロッパでは条件なしで法制化しています。しかし、日本では企業間に差があり、また、「採用区分」とか「社員コース」などと様々な条件をつけて差別があります。
日本は、さらに男女間の差別が大きく、二重にも三重にも差別さ
れることになります。
「普通に暮らせる生活」には、賃金格差を無くすことが必要です。 最低賃金の全国一律化とその引き上げは、大きな力となります。
職場新聞の記事より
8時間働けば暮らせる生活を ② 賃金と格差
2018年10月26日