職場新聞の記事より

どんづまりの 安倍外交

どんづまりの 安倍外交

2019年8月10日

 安倍首相は外交の大成果を吹聴していますが、本当はどうなのでしょう。話し合い
 G20サミットでは、各国から米中貿易摩擦に対する懸念が多く出されましたが、有効な具体策を打ち出すことができませんでした。
 日米首脳会談では、米国の要求を国民に隠して承諾、一方、地球温暖化防止の「パリ協定」を離脱した米国に復帰の働きかけをしませんでした。
 日本とロシアとの領土交渉では、従来の政府方針である「4島返還」を投げ捨て歯舞、色丹の「2島返還」で平和条約を締結し領土を画定する方針へと後退しましたが、それすらロシア側に受けいれられず、安倍政権下での「領土交渉」は破綻しました。
 北朝鮮問題では、トランプ外交に追随、振り回され、どうしようもなくなって「前提条件なし」の日朝首脳会談をよびかけましたが、現状では展望がありません。

 韓国への対応では、「徴用工」問題で日韓両国の政府と最高裁、さらに河野外相も「個人の請求権は消滅していないと」認めているのに、安倍首相は「請求権は日韓請求権協定で解決済み、韓国は国と国との約束を守らない」との主張で、それが通らないとなると、外交で解決するべき問題に輸出規制という、やってはならない手段まで使って、隣国との対立を煽っています。こんなやり方は国際的な支持は得られないでしょう。
 道理ある主張をして解決を図る、それが外交ではないでしょうか。