この4月~6月、高炉大手は本格的な減産体制に入りました。
国内新車販売の消費税増税後の回復遅れや、エネルギー向けの鋼管も新規受注が前年比で約4割減などが影響しているとのこと。在庫水準が高止まりする中、稼働率を落として需給環境の安定を狙っているようです。
厚板工場では、およそ14万トン台から10万トン台への大幅減産です。
ストレス増加で賃金減収
厚板工場の青年が安全日誌で 「操業日の変動が激しくて、休みも自由に取れなくて、ストレスがたまってしょうがない」と嘆いていました。
4月から減産になり、圧延の操業は基本的には電力料金の安い夜勤と土曜、日曜、祭日です。圧延の要員もそれに合わせて配置されています。しかし、製鋼の連続鋳造の厚板向けスラブの生産状況によって操業日が変動します。
そのうえ、「欠員補充による残業ゼロ」が工場の目標なので、勤務変更が頻繁に発生します。これでは生活が不規則になりストレスがたまるのは当然です。
職場新聞の記事より
4月~6月は大幅減産 厚板工場では残業ゼロ
2015年5月1日