国土交通省の有識者委員会は、羽田空港の発着便について、約1割増便して神奈川県や東京都の上空を飛ぶルートの導入を打ち出しました。
羽田は、周辺の騒音問題に配慮して都心上空の飛行は原則行われていません。
案は、都心上空の飛行を空港が混雑する時間帯の午後3~7時の4時間だけ解禁すれば最大約2万6千回増え、他の手法も組み合わせると最大約3万9千回の増加が見込めるとしています。
多摩川の河口にD滑走路が建設されて以後、四ツ谷・殿町・大師地域などは夜間の飛行騒音が激しくなっていますが、これまで着陸専用だったB滑走路を離陸にも使い、川崎方面に1日最大約70機が低空で飛ぶルートがさらに拡大されることになります。
便数が増えることは、利用する人たちには喜ばれますが、空港周辺や飛行ルートの住民生活に影響が出ることが考えられます。