中国電力とJFEスチールが2024年運転開始予定の「蘇我火力発電所」(石炭火力)の建設計画に住民の不安が高まっています。
「蘇我火力発電所」は千葉地区の製鉄所の遊休地に建設します。出力は約107万キロワットと原子力発電所1基分に相当する規模です。
千葉市で環境保護活動に取り組む小西由紀子さんは、「建設が予定されている石炭火力発電所は住宅地に近すぎる。かつて深刻な大気汚染で裁判まで起こされたのに、事業者には認識が乏しいのではないか」と指摘します。
現在、全国で石炭火力発電所建設計画が目白押しです。電力業界にとって、石炭火力発電は、天然ガス火力発電に比べて燃料費が割安というメリットがあります。
山本公一環境相は、「安易に石炭火力に頼るべきではない。2030年度の温室効果ガス26%削減(13年度比)という日本の国際公約を守れる状況になっていない」と千葉・蘇我火力発電所の建設計画に、厳しい内容の大臣意見を出しています。
職場新聞の記事より
環境大臣も懸念を表明
2017年6月17日