9月21日、JFE京浜労組の第60回定期大会が開催されました。大会では、「安全衛生」「労働条件」「60歳以降の就労の在り方」など職場の課題が取り上げられ、討論では、職場の実態にもとづく切実な意見が出されました。
大会では、今年の京浜地区総合の安全成績は、休業2件、不休13件、応急11件(合計26件)と報告されました。至近の災害続発により、年ペースでは昨年を上回る41件と予測されています。
災害は後を絶たず、目標である完全無災害には程遠い現状です。
代議員からは、次のような職場の実態が出されています。
世代交代が進む中、人材育成面での教育遅れや職場の人員不足等、様々な要因があると考えるが…安全に作業できる基準になっているか、守れる基準となっているか…
それに対して本部は、
至近の災害は普段なに気ない作業の中で発生しており、一呼吸おいて作業に対する行動や意識を考えていれば防ぐことができたのではないかと考える
とコメントをしています。
代議員からは、人員不足や教育の遅れが災害の要因だ、と指摘されているのに、このような本部の対応で、本当に災害がなくせるのでしょうか。
基準人員を見直し、仕事量に見合った要員配置を
職場は入社5年目以下の経験の少ない若手が多い状況にある。…人材育成のためにOJTを実施しようとするものの、現在の要員では難しい状況であり…人材育成・技能継承の為の在籍増に向けて労使で知恵を…
と、「世代交代の中、要員不足で忙しい、在籍増を」と、訴えた代議員もいます。
安全に作業するためにも、技能継承、長時間労働の是正や年休の計画的取得、育児・介護休暇の取得など、切実な職場問題の根っこには要員問題があります。
基準人員を見直し、仕事量に見合った要員配置が切実に求められています
年金受給を理由に賃下げなど筋違い
「60歳以降の就労のあり方」についても意見が出されました
定年以降急激に低下する賃金、定年前と変わらない業務内容、年齢的な体調面の不安等…現状の労働条件改善を求める声は大きい
定年前と同じ仕事をしているのに賃金が半分に減るなど、あってはならないことです。
年金受給を理由に賃下げするなど筋違いであり、会社は正当に働いた賃金を支払うのは当然です。
また、60歳以降も無理なく安全に働くためにも、労働条件の改善は絶対に必要です。
組合員が一番イヤがるのは選挙活動
来年の地方選には2名 の候補者をたて、
何が何でも絶対当選させると述べ、参議院選挙ではJAM組織内候補者を推薦し総力を結集して取り組むとしています。
特定政党や候補者への支持押しつけは憲法違反です。
労働組合が議会に議員を送り出すことが、私たちの生活向上につながるのでしょうか。
また、方針案は「非自民・反共産」を掲げていますが、野党が「本気の共闘」を実現し安倍政権を倒そうという時に、「これで良いのか」の声が職場から上がるのは当然です。
代議員から出された意見を受け止め、力を合わせて魅力ある職場をつくりましょう。