1月に京浜地区で、腐食が原因の墜落で熱延制御室の39才のリーダーが亡くなるという災害がありました。それにもかかわらず、会社は腐食箇所の補修を怠り、9月9日冷延工場で、腐食箇所が崩落しタンク内に転落する災害が発生しました。被災者は運よくスリ傷ですみましたが、補修せず放置していたことが原因です。
責任を果たさない会社に怒りを覚えます。
死亡災害につながりかねない重大な事故
9月9日の冷延工場の災害は、「天板の一部が腐食で崩落し、タンク内に転落」したもので、あわや重大災害になりかねない災害でした。
報告書によると、タンク内の水位は2mもあり、他の作業者が気づき救出するまでに25分もかかりました。安全靴・作業着・保護具着用で、足が底につかない状態で奇跡的に助かったとしか言いようがありません。
千葉地区でも、8月だけで10件越えの災害が発生しています。この中には、倒れてきたロールが腰に当たり休業見込30日の骨盤骨折、ガイドローラーに巻き込まれて休業見込2ヶ月、全身火傷など、重篤な災害も含まれており、まさに異常事態です。
地区所長 「感受性をどのように高めていくか」??
原因の究明と対策が指摘されず、現場まかせ
上記は、中央安全衛生委員会での所幹部の発言です。
腐食による重大な事故に対し、労働者の命と安全に責任をもつべき所長が、他人事のように無責任なことを言うばかりで、原因の究明もされていません。
根本的な対策を実施せず現場まかせでは災害はなくなりません。
会社が責任をもって危険箇所を再度点検し、最優先で予算を確保し、直ちに補修すべきです。
「安全対策の実施報告書」を確認し
安全対策に生かしましょう
日本共産党の畑野衆議院議員が今年2月、衆院予算委員会で、「死亡災害を根絶し、労働者の命を守れ」と迫り、林幹男経産大臣(当時)は「安全対策を講じ、実施報告書の提出」を指示しました。その結果が、年内にも公表される予定です。この指示には「著しい劣化が認められる場合は立入禁止とし、速やかに補修を実施」と記されています。
腐食箇所にビニールテープを張るなどして立ち入り禁止措置を取ったからといって、何年も補修しないで放置していたのでは、指示違反を問われかねず、災害はなくなりません。
職場の女性社員がどんどん増えています。
女性用のトイレ、風呂、シャワーが追いつかず、夏場の暑いときにビッショリ汗をかいても、シャワーも風呂もなしというひどいこともありました。女性用の設備を事前に準備するのは当然でしょう。
これからも新入社員の一割は女性社員を採用するとしているのですから、女性が気持ちよく働ける職場にしていきたいものです。