小指を骨折
製鋼工場では8月3日に連続鋳造職場で、使用済みのタンディッシュ(鋳造用の溶鋼の入れ物)を再使用するための洗浄作業で、ハンマーを使用して、小指を骨折する災害がありました。
この洗浄作業は、これまでも火傷災害が何度も発生し一時中止した時期もありましたが、コスト削減の目玉として続けられています。
福山では再使用のための専用設備がありますが、京浜にはありません。作業者の危険と負担になっています。
これまでも労働災害が発生する度に、対策はとってきましたが不十分です。徹底的な安全対策が必要です。
火傷災害
また、9月1日には製鋼工場の転滓処理場で関連下請けの労働者が火傷三度、20%という大変重い火傷災害が発生しました。
転滓鍋(鋼をつくる際にできる滓を入れる鍋)に付着した地金の除去作業中に、飛散した火花が着ていた火防衣の中に入り、体を冷やすために装着していたクーレットと呼ばれるチューブから噴出した空気が衣服を燃やし大きな火傷になったと思われます。
2003年にも同様の熱中症対策ジャケットを着装しての火傷災害が起きています。
地金の除去作業はたいへん熱い作業で、熱中症対策がどうしても必要です。しかし、2003年の火傷災害の教訓が生かされていません。
熱い作業環境に対策を打つとか、冷却ジャケットを変更するとか、なぜ対策をとってこなかったのでしょうか。