職場新聞の記事より

日本のものづくりの 信頼を揺るがす

日本のものづくりの 信頼を揺るがす

2017年10月31日

神戸製鋼所でデータ改ざん
 神戸製鋼所では、製品の性能データ改ざんが数十年前から行われていた可能性があったことが明らかになりました。
 神鋼では、これまでアルミ・銅製品などで顧客が求めた仕様に合わない不適合品を計約500社に出荷したことを公表しました。
 日産は、新車を出荷する前に安全性などをチェックする完成検査を、無資格の従業員が20年以上にわたって日常的に行っていました。

日産自動車で無資格者が検査
 しかも、問題が発覚し、社長が謝罪した後も、不正検査を続けていたのです。日産は、利用者の安全より利益追求を優先し、一番大事な安全検査を軽視していました。
 もちろん、完成検査を事業者に丸投げし、見逃していた国の責任も免れません。
 これからは、地に落ちた信頼の回復めざし、利用者の安全を第一にした経営が求められます。
 JFEスチール東日本製鉄所・千葉地区でも以前、水質検査のデータを改ざんしていたことがありました。大企業ほど社会的影響は大きく、コンプライアンスと社会的責任の自覚が求められます。