職場新聞の記事より

平和と非核化の「共同宣言」

平和と非核化の「共同宣言」

2018年9月28日

 19日、北朝鮮の平壌で金正恩国務委員長と韓国の文在寅大統領が会談し、「9月平壌共同宣言」に署名しました。
 首脳会談は、朝鮮半島の平和と非核化に向けた具体的措置を明らかにした点でも、膠着(こうちゃく)していた米朝交渉を打開するうえでも、重要な前進です。
 「共同宣言」は、朝鮮半島の非核化に向けた具体的措置として、まず、北朝鮮が、東倉エンジン試験場とミサイル発射台を「関係国の専門家の立ち会いの下で永久的に廃棄」することが明記され、さらに、米国が「相応の措置」を取るならば、「寧辺核施設の永久的廃棄」など追加的措置をとる用意があることも明記されました。
 この合意は、完全な非核化の実現に向けた具体的措置の一歩として大きな意味を持つでしょう。 今後は、北朝鮮は、非核化に向けた具体的措置を提示し、米国は、それに相応する措置を明らかにし、両者を同時に進めることが前進のカギとなります。
 安倍首相が異常な執念ですすめる「9条改憲」はこの平和の流れに背を向けるとんでもないものです。
 日本のマスコミは、相変わらず「具体性がない」などと、冷ややかな報道を繰り返していますが、朝鮮半島の平和と非核化をめざす歴史的プロセスを成功させるためには、国際社会と国際世論、とりわけ隣国、日本の後押しが不可欠です。