新型コロナウイルスが猛威を振るい、職場内外で深刻な不安が広がっている中で、会社は突然「京浜の高炉休止」を発表しました。
職場に怒り、動揺、不安の声
「会社説明の時に、若い者が泣いていたよ」
職場からは「こんな状態では事故も多くなる」と心配する声がでていましたが、4月16日、製銑・化工工場で66才の労働者が転落する死亡災害が発生しました。4月22日にも焼結工場で転落休業災害が発生しています。
職場で心配していたことが起きています。
「京浜の高炉休止」は雇用と地域経済を破壊する
従業員1200人、グループ・関連労働者2000人、その他の下請け労働者も含めると約4000人の職場が奪われます。その家族を含めると1万人に及ぶ人たちが犠牲になり、取引先企業など地域経済を破壊する「高炉休止」は、とうてい許せません。
「高炉休止」は京浜地区の将来性を危うくする
会社は過去に、「将来にわたって京浜製鉄所の銑鋼一貫体制を何としても堅持するという強い決意」を示して、約束していたではありませんか。
高炉は製鉄所の中核設備です。1基しかない京浜の高炉が休止されれば、鉄源を他からもってくるためコスト増になり、競争力が落ちます。
会社はそれを口実に将来、京浜地区の閉鎖を言い出しかねません。
「なんで京浜なんだ!」
京浜の高炉休止は必要ありません。
仮に生産能力が過剰で減産が必要だとしても、1基しかない京浜の高炉を止めるのではなく、高炉が3基ある倉敷か福山で、そのうちの1基を止めればいいのです。
そうでなければ、全社で8基ある高炉で減産を分担すればいいだけの話です。
JFEは、収益第一ではなく雇用と地域経済を守り、大企業としての社会的責任を果たさなければなりません。
自分たちの職場がなくされてしまうのです。
今こそ「高炉休止は許さない」の怒りの声をあげて、自分たちの職場を守るために力を合わせましょう。