3月27日の会社からの突然の「京浜の高炉休止」発表から3カ月が経過しましたが、職場では大きな動揺と不安が続いています。休止が発表された上工程の若い人たちが、すでに退職するなどの動きも出ています。
いま、職場から反対の声をあげなければ、自分たちの職場がなくなってしまいます。
2019年度のJFEスチール連結経常利益が統合以来、初めて赤字だといいますが、JFEHDは黒字です。ましてやJFEHDは、創立以来なんと4兆円を超える莫大な経常利益を上げてきました。
会社が潰れるなどということは断じてありません。
この「高炉休止などの構造改革」での収益改善は、たったの600億円/年です。 JFEHDは1兆9500億円(18年度)もの内部留保を溜め込んでいます。そのほんのわずか取り崩せば、京浜の高炉を休止する必要ありません。
会社は、高炉休止を安易に考えず、経営努力をすべきです。
仮に、生産能力が過剰で減産が必要だとしても、次のようにすれば京浜の高炉は守れます。
① 1基しかない京浜の高炉を止める のではなく、高炉が3基ある倉敷か 福山で、そのうちの1基を止める
② または、全社8基の高炉で減産を 分担(1400トン/日)する
遠隔地配転は首切りと同じ
2000人以上の関連労働者は、職場が奪われる
会社は、社員1200人の雇用は必ず守ると言いますが、西日本製鉄所への遠隔地配転に、様々な事情で応じられない労働者にとっては、首切りと同じです。
関連会社では2000人以上の労働者が職場を奪われることになりますが、会社は「誠意をもって対応する」というだけで雇用を守るとは言わず、まったく無責任です。
地域経済へも、はかり知れない大きな影響を及ぼします。
労働組合は組合員の雇用と生活を守るために全力をあげる時
京浜地区の労働者で「京浜の高炉休止」発表に賛成する人は一人もいないでしょう。 いまこそ労働組合は、圧倒的多数の組合員の声に応えて、組合員の雇用と生活を守るために全力をあげる時です。
いま労働組合が「京浜の高炉休止」に反対の声をあげなければ、組合としての存在意義がなくなります。
たたかえば高炉休止は阻止できる
いま声をあげなければ、このままでは2023年度には職場がなくなります。
会社の「利益最優先」のやり方で、自分たちの人生が、翻弄される訳にはいきません。
職場から声をあげ、諦めず力を合わせてたたかえば、高炉休止は阻止できます。
7月9日(木)、神奈川労連、川崎労連、民商など多くの団体、個人が参加して「JFEスチール京浜の高炉休止に反対し、職場を守る会」が結成されます。
JFEを社会的に包囲し、労働者の雇用と地域経済を守るため、労働組合や多くのみなさんと力を合わせ職場を守りましょう。