JFEスチール労連は、会社の「高炉休止」の方針に対して、6月25日の第26回中央委員会で「JFEスチール労連としての対応を策定」(連合会ニュース№509)し、会社施策に協力する方向性を出しました。職場では不安と動揺が広がっています。
9月の定期大会で「高炉休止」を認める機関決定に、
組合員はとても納得できないでしょう
JFEスチール労連は「苦悩の末の判断となりますが、…構造改革の必要性を理解し、その完遂に向けて具体的な施策に協力していく」とし、京浜労組も「極めて厳しく辛い決断となりますが、…構造改革の必要性については理解せざるを得ない」との見解を示し事実上、認めています。
そして、スチール労連は「第20回定期大会(9月)に議決事項として付議するもの」とし、機関決定しようとしています。
組合員の怒りと動揺、不安の声をそのままに、9月の定期大会で機関決定するなど、組合員はとても納得できないでしょう。
「落胆の声が多く、中には強い怒りを感じている組合員もいる」
連合会ニュース№510では、
○ 職場全体に大きな衝撃と将来への不安 を与えている
○ 落胆の声が多く、中には強い怒りを感 じている組合員もいる
○ 構造改革実施の判断に至るまでの経営 対策の遅れを指摘する声もあがっている
など、職場からの意見を紹介しています。
休止が発表された生産現場でも保全部門でも、退職したり就職先を探す人が後を絶たず、「職場は人手不足、どうするのか」と、心配する声があがっています。
今こそ労働組合は、組合員の声に応え、存在意義をかけてたたかうときです。
JFEは、また同じ過ちを繰り返すのか
2014年に「効率化を追求する経営は曲がり角にきているのではないか」という当時の林田社長の講演に関連して、岡田JFEホールディングス副社長は「世代交代に対応した技能継承ができなかったこと」「国内の設備投資を怠ってきたこと」を大きな反省としてあげていますが、今回の「構造改革の実施」で目先の利益を追いかけ、京浜の高炉を休止することで、また同じ過ちを繰り返すことになりかねません。
「JFEスチール京浜の高炉休止に反対し職場を守る会」結成 JFEスチール京浜の高炉休止に反対し、労働者の雇用と生活、地域経済を守るために、JFEスチールを社会的に包囲しようと7月9日、神奈川労連、川崎労連、川崎建設労連、JFE京浜・権利闘争すすめる会など11団体・35人が参加し「JFEスチール京浜の高炉休止に反対し職場を守る会」を結成しました。 |
2020年7月29日 JFE京浜・権利闘争すすめる会