JFE京浜・権利闘争すすめる会のビラ紹介

労働者はモノや虫けらではない。会社の身勝手は許せない!

労働者はモノや虫けらではない。会社の身勝手は許せない!

2022年3月25日

 高炉27月頃から予定されている4回目の個別面談では「内々示」が示されるということで、職場には新たな不安と動揺が広がっています。
 今年の春闘は、鉄鋼の事業利益が3030億円もの黒字見通しの中、職場からは大きな期待が寄せられています。

労働者をモノか虫けらのように扱う会社の身勝手なやり方

 エヌケーケーシームレス鋼管が、今年6月末に閉鎖され、約380名の職場が無くなります。
 シームレス鋼管の職場では「何も言ってくれないので分からない。転職するつもり」「田舎に帰る」などと、深刻な声が渦巻いています。
 閉鎖とともに、事実上、首を切られてしまうのですから、会社の責任は重大です。
 約70名のJFEからの出向者は、丸ごと出向に出され、工場が閉鎖された後、戻る職場がなく、休止される上工程中心に復帰とされ、高炉休止後には西日本へ転勤させられるのですから、たまったものではありません。
 労働者をモノか虫けらのように扱う会社の身勝手なやり方は、許せません。

西日本へなど誰も行きたくないのに、無理やり行かされる

 会社は、4回目の個別面談で転勤先を内々示するといいますが、西日本へなど、誰も行きたくないのに無理やり行かされるのですから、退職者が続出するのではないかと心配です。
 関連下請け労働者は転勤先もほとんどなく、もっと深刻です。
 「JFEスチール京浜の高炉休止に反対し職場を守る会」が、川崎市への「7月までに再就職支援の実施と関連下請け企業の事業継続のための支援」を求めた「請願」は、3月14日の総務委員会で、自民党、公明党、林敏夫議員の所属するみらいの反対で「不採択」とされました。
 高炉休止により退職を余儀なくされる労働者にとっては、一日も早い再就職支援の実施が必要です。

2021年度の鉄鋼事業利益は3030億円の黒字見込み

 職場では、今年の春闘に大きな期待が集まっています。
 会社は、ここ何年かで7500円の賃上げをしてきたと自慢そうに言いますが、JFE創立以来19年間で7500円ですから、年換算では400円にしかなりません。「こんな会社に未来はない」と、京浜をはじめ福山でも本社でも、若手層の退職者が続出しています。
 会社は、JFE創立以来初めての赤字を理由に「企業存亡の危機」だと言って、京浜の高炉休止を決定しました。
 しかし、2021年度の業績は、JFEHDで3900億円、鉄鋼事業で3030億円もの黒字見込みなのですから、京浜の高炉休止はまったく必要ありません。
 春闘でも、3000円、2000円などと渋らないで3500円満額を出すべきです。

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ロシアのウクライナへの軍事侵略を糾弾する

 ロシアが一方的にウクライナに侵攻してから今日で一ヶ月です。
 ウクライナの主権と領土を侵し、国連憲章、国際法を踏みにじる、許されない侵略行為であり、人類の存続に関わりかねない重大事態です。
 国際社会が、ロシアのウクライナ侵略反対の一点で団結し、一日も早く侵略をやめさせなければなりません。
 日本政府は、経済制裁、非軍事の食糧支援、難民支援等の人道支援に全力をあげるべきです

2022.3