製鋼の1号連続鋳造機で、取鍋(とりなべ)からの溶鋼(1500℃くらいの溶けた鋼)が大量に流出して、火災となり、8日間も操業できない大事故となりました。
幸いケガ人は出なかったものの一歩間違えば重大災害になるところでした。
原因は今のところはっきりしないようですが、すでに操業は再開しています。
該当職場の人の話では、「いままでこんなに長く止まったことはない」「電気系統が焼けちゃうと対処できない」「これまでも溶鋼漏れはあったが、完全な対策はなかったからなあ」などの声が聞かれました。
製鋼では最も危険な溶鋼漏れに対策は立てられてきましたが、設備の自動化などで複雑な装置に更新されたので、「想定外」だと対処できない状況になっています。
省力化、効率化で設備は更新されますが「大事故」に対する対処は以前に比べて甘くなっているのではないでしょうか。
職場新聞の記事より
製鋼溶鋼漏れの大事故
2015年3月31日