日本は、憲法9条で「国のために死ぬ」のでなく「個人のために生きる」ことを誓ったはずです。
しかし安倍首相は、「戦後レジーム」からの脱却を叫び、「脱却を成し遂げるためには憲法改正が不可欠」と吠え続け、アメリカの起こすどんな戦争にも、いつでもどこでも自衛隊が参戦・支援できる「戦争法案」を押し通そうとしています。
加えて、閣僚や国会議員による「靖国」参拝、「従軍慰安婦」問題での心ない発言など、日本が起こした侵略戦争により甚大な被害を受けたアジアの人々への謝罪の気持ちなど微塵もありません。
今年亡くなったヴァイツゼッカー元ドイツ大統領の余りにも有名な戦後40年の演説の一節、「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在も見えていない」という言葉を、安倍首相と閣僚たちは何と思うのでしようか。
先の大戦の同じ加害国の政治家でありながら、日本とドイツのこの違いはどこからくるのでしよう。 戦後70年の節目の年。安倍自公政権が「海外で戦争する国づくり」へと暴走する中、演説の一説を深く心に刻みたいものです。
職場新聞の記事より
過去に目を閉ざす者は、 現在も見えない
2015年6月10日